スペイン・デジタルノマドビザの申請と1ヶ月のバルセロナ滞在を終えて
こんにちは!
ここ1〜2ヶ月、スペインに拠点を持つことを見据え、デジタルノマドビザの申請準備、そして実際にスペイン・バルセロナに行って国内からのビザ申請を行ってきました。
最近はどこも AI が書いた文章が溢れてきてしまって、どんなに雑多な文章でも、情報として役に立たなくても、人間が書いた文章のほうが魅力的に感じる今日この頃で、私もそんな文章を書いてみようと思い、今回近況的なものを書いてみます。
今はビザ申請とその結果を受け取り、日本に少し滞在して荷物を整えたあと、韓国に滞在しながらこの記事を書いています。
先に書いておくと、今回のビザ申請は取得できずに断念。
この結果にも意味があると思いつつ、スペインでの滞在で感じたことやその後に至った考えから、やはりビザ申請をリベンジすることにしました。この記事は、そんな結論に至るまでに感じたことです。
スペインの暮らしを体感する
スペインのデジタルノマドビザの申請準備は、なんだかんだ半年近くかかりました。
長い準備期間を経たビザ申請を終えたあとは、実際にスペインに長期滞在することを見据えて、そのまま1ヶ月ほど滞在しながら「スペインの暮らし」を体感することにしました。
どこの国、地域であっても、旅行のような短期滞在と、生活の場としての長期滞在ではやはり視点が変わってきます。
私はこれまで東南アジアを中心にいくつかの土地で長期滞在を重ねてきました。そんな私が、初めてのヨーロッパの土地でもある、このスペイン・バルセロナでの1ヶ月の滞在で感じたことです。
食事が魅力的かつ体感が良い
食事に関しては、自分自身の日々の健康に直接関わってくるため、その土地で日常的に手に入る食べ物が自分に合うかどうかを把握しておくことはとても重要なことです。
そのため、旅行のような短期滞在であれば、その土地の名物などを飲食店で食べることがほとんどだと思いますが、長期滞在となれば自炊することも見据え、おのずとスーパーや市場で手に入る食材にも目を向けます。
結論、バルセロナという土地は、本当に食が魅力的かつ健康的な土地だと思いました。

特に印象的だったのはグルテンフリーの選択肢がとても豊富にあること。日常的にグルテンフリーを実践している私とっては、正直日常の食が乱れてしまいそうなくらい魅力的でした…!

また、これはあくまで個人の体感ですが、食後の胃の重さや消化の悪さというものがほとんどありませんでした。これまで、国によっては食後の消化に時間がかかっている間隔があって、なんとなく胃が重い、違和感がある、といったこともありました。しかしバルセロナで過ごす1ヶ月間においてこの感覚が全くありませんでした。
あいさつするだけで笑顔になれる
スペインの人々は、かなり気軽に「¡Hola!(オラ!・こんにちは)」と挨拶を交わしています。私の見ている限りでは、街で目が合った見知らぬ人にこの挨拶をしている人々を多く見かけ、おそらく日本における「こんにちは」よりカジュアルです。
そして現地の人々は、この言葉と合わせてなにより笑顔を忘れません。
郷に入っては郷に従いたい私も、飲食店やカフェに行っては、当たり前のように「¡Hola!」と言っていましたが、現地の人々の笑顔の「¡Hola!」につられて挨拶するたびに勝手に笑顔になっていることに気づきました。

滞在中は毎朝カフェに行っていたのですが、どこのカフェに行っても、どんなに朝早く行っても、笑顔に溢れた「¡Hola!」というあいさつを優しく投げかけてくれるのです。
バルセロナを離れた今振り返れば、この毎朝の「¡Hola!」というあいさつが、私の毎日の活力になっていたような気がします。
歩いているだけで多幸感あふれる空気と街並み
なによりバルセロナの空気や街並みは、とても素晴らしいものでした。
実際の空気の「質」が良いのかどうかは私には分かりません。ただ、街を通り抜ける空気、雰囲気というのが正しいのか、勝手に笑みがこぼれてしまうような幸せな空気に溢れていました。
また街並みについても、長い歴史を重ねた荘厳な雰囲気、形容しがたい美しさを纏った建築物が至るところに並んでいます。バルセロナは、日本における東京や大阪ともいえる、スペインの経済や文化の中心地ですが、日本のこれらの都市で大部分を占めるような画一的な構造のビルはほとんど見かけません。

これは正直実際に行ってみて体感しないとわからない感覚のように思いますが、そんな街並みに囲まれた日々は、私にとって多幸感にあふれる日々となりました。
「過去」の歴史を積み重ねた建築物に囲まれた「現在」の街並みを「未来」に向かって歩く。
なにげない日常でさえも、なんともいえないワクワク感、高揚感に包まれ、未来に向かって前向きになれる。そんな素敵な街であると感じました。

直感的にすぐ「住みたい!」とはならなかった
こんなに良いことばかり書いておいて、1ヶ月のバルセロナ滞在を経た今の自分には「ここしかない!バルセロナに住みたい!」という強い想いは持てませんでした。(ビザ申請までしておいてなぜだ私)
私が少し引っかかったのは現地の人々との違い。
正直「違い」という端的な表現は全く正しい気がしませんが、今の私に形容できる言葉がありません。
私はこれまで滞在してきた主に東南アジアは、正直日本人にとって居心地が良い土地でした。食事や文化、国民性、雰囲気など、生活における要素のほとんどにどこか日本に近しいものもあり、同じアジアとして通じる要素に親しみを感じやすいのだと思います。
実際に東南アジアに日本人の移住者が顕著に多いことは、東南アジア以外の国も行ってみた今だからこそ心から頷けます。
スペインは移住者の多い国です。実際にバルセロナの街を歩けば、すぐに多くの国から人々が集まり、この地に暮らしているということが分かります。同じスペイン語を話す中南米の人々や、地理的に近いアフリカの人々が多いだけでなく、アジアの国々からも多くの人々が来ていることが窺えます。
私が今まで滞在してきた土地がアジア圏ばかりで、中南米やアフリカ、ヨーロッパの人々とほとんど接したことがなかったことも要因だと思いますが、このバルセロナで出会う人々は、やはり文化や国民性、考え方が大きく異なると感じることが多い、という印象でした。あくまで個人的なものですが。
またバルセロナという土地の歴史にも目を向けると、このバルセロナを含むカタルーニャ州という地域は、かつて「カタルーニャ君主国」として自治しており、「カタルーニャ語」という独自の言語、そして文化を持つ、スペインにおいてバックグラウンドが他の地域とは異なる地域です。
私は、この文化や国民性の違いというものを「知り、感じ、そのなかで暮らす」という体験自体を楽しむことができるがゆえ、これまでも複数の土地に滞在してきたと思っていました。しかし、このスペイン・バルセロナで感じたこれらの「違い」というのはこれまでよりも大きなものに感じました。

郷に入っては郷に従う、と心に決めている私も、このスペイン・バルセロナでは、この姿勢を持ってさえ、どこか彼らの土地に「お邪魔している」という感覚が拭えませんでした。
旅行先としてならば、食事や街並み、雰囲気に魅力を感じる国が見つかったというだけで素晴らしいこと。
しかし私が見据えているのは、生活の場としての土地。ともなれば、やはり人との関わり、交流という要素も重要になるわけで、一度だけ訪れる飲食店の挨拶程度にとどまらない、その土地の人々とのコミュニケーションは私にとって重要な要素だと考えています。
だからこそ住みたいと思った
再びここまでと言っていることが違うのですが。むしろ今の私が「住みたい」と思えない土地だからこそ、「住みたい」という想いに至りました。
住みたいと思えなかったのは、あくまで「今の私」です。
「今の私」の想いや直感というのは、これまでの過去の積み重ねでできた感性や価値観に由来するものであり、これはつまり「過去から今までの自分の延長線」に過ぎない、ということ。
アジアを中心に滞在を重ねてきた私の過去からも、このスペイン・バルセロナという土地は、「過去から今までの自分の延長線」には無かった土地。だからこそ、今まで行った国々で持った印象や感情ともまた違う、というのも当たり前なことです。
今大きく世界が揺れ動いていて、未来がどうなるか分からない時代に生きているこのタイミング、かつ個人的な背景として今私は20代最後の年齢です。
これらの要素をすべて織り交ぜた結果、「今までの自分が良いと思える選択をしても、今までの自分に予想できる未来にしか辿り着けない。今このタイミングだからこそ、今までの自分ではしないであろう選択をする時だ。」という結論に至りました。
改めてこれからの人生を見つめて
結論からいえば、今回のビザの申請は受理されることなく終えました。
申請自体が拒否されたわけではありません。追加書類の提出を求められたのですが、この追加書類の提出を10営業日以内にしなければならず、私の場合、追加を求められた書類の準備に必要な日数を考慮すると、明らかに10営業日には間に合わず諦めざるをえない、という結果でした。
しかし私の中では結論が出ています。
これからまたビザ申請に必要な書類をかき集めながら、そして今までの自分では選択しえない未来に向けて再び準備を進めていきます。

私のビザ申請の結果と経験
私の自力でのスペイン・デジタルノマドビザ申請の経験を、今後申請される方の役に立てたらと思い、以下の note にまとめました。
2026年1月2日の申請で2026年のわずか2日目にして、2026年の最新要件によって追加書類の要求という結果となりました。この私の事例が、これから2026年以降申請される方の参考になれば幸いです。
(今回の半年近くにわたるビザ申請の準備の経験をすべて詰め込んだので、有料での公開とさせてもらっています!)
